【保存版】ドラッカーのマネジメント理論とは?マネジメントに必要な能力5つまとめ

「マネジメント」について、しっかりと理解できている人は多くありません。

マネジメントという言葉の定義は様々ありますが、一般的に認識されている定義は、著名な経営学者として知られるピーター・ファーディナンド・ドラッカー(1909~2005、アメリカ)が1973年に刊行した「マネジメント」から生まれたとされています。

今回は、【保存版】ドラッカーのマネジメント理論とは?マネジメント(マネージャー)に必要な能力について解説します。

ドラッカーのマネジメント理論とは?

P.F.ドラッカーは、「マネジメントの父」「マネジメントの生みの親」とされるベストセラーにもなった「マネジメント」の著者です。

ドラッカーは具体的なマネジャーの仕事として、以下のようなものをあげています。

目標を設定する
組織をつくり仕事を割り当てる
動機づけを行い、コミュニケーションを図る
仕事の評価測定を行う
人材を育成する

以下、それぞれについて解説します。

目標を設定する能力(目標を設定する )

マネジメントを行う場合、あるべき目標とその具体的なゴールを指し示す必要があります。そして目標が決まったら、その達成のために何をすべきかを決めます。その上で、社員たちにその目標を浸透・理解させる事が必要です。

マネジメントは目標に対して、深く広く向き合い、具体的かつ適切に設定する能力が求められます。目標をきちんと設定するには、目標とは一体どう在るべきかを知らなければありません。ドラッカーの『マネジメント 基本と原則』では、目標について、以下のように述べられています。

目標には、はじめからチームとしての成果を組み込んでおかなければならない。それらの目標は、常に組織全体の目標から引き出したものでなければならない。組み立てラインの職長さえ、企業全体の目標と製造部門の目標に基づいた目標を必要とする。

ドラッカーは、目標設定の観点について以下をあげています。

・短期的目標
・長期的目標
・無形の目標
・部下の仕事ぶりと態度における目標
・社会に対する責任についての目標

組織化する能力(組織をつくり仕事を割り当てる)

マネジメントには、人を束ね、組織として機能させる力が求められます。

組織するというのは、目標達成のために必要な活動や意思決定、そして関係などについて分析した上で、その「仕事」を分類します。さらに分類したもののそれぞれの活動や作業について組織づくりを行います。また、組織には人材が必要であるため、マネジメントを行う人や実際に仕事を実施する人の人選も行います。

ドラッカーは『マネジメント 基本と原則の中で、以下のように述べています。

マネージャーは、自らの資源、特に人的資源のあらゆる強みを発揮させるとともに、あらゆる弱みを消さなければならない、これこそ真の全体を創造する唯一の方法である。

コミュニケーション能力(動機づけを行い、コミュニケーションを図る)

マネジメントには組織の成果を上げるための高いコミュニケーション能力が求められます。

また、コミュニケーションと同時に動機付け、つまりモチベーションの維持を行います。管理者は、仕事そのものや、インセンティブ・報酬・昇進昇格などによって、部下のモチベーションを維持し、動機付けによって、チームをまとめていきます。

これは、上司と部下、双方向のコミュニケーションによって行われるべきものです。コミュニケーションは、相手の欲求との合致に左右され、また、コミュニケーション力次第で、欲求を変えることもできます。そして、コミュニケーションは単に情報を与えることではなく、きちんと知覚させることが大事であるという考え方です。

評価能力

マネジメントには、組織を構成する基礎単位となっている人を評価し、測定する能力が求められます。

そのため管理者は、社員が組織全体の成果と自分自身の仕事に対して、きちんと目を向けられるようにする必要があります。その上で、部下の仕事を分析・評価し、その後フィードバックを行います。

ドラッカーは、『マネジメント 基本と原則』の中で、以下のように述べています。

人には、それぞれの理想、目的、欲求、ニーズがある。いかなる組織であっても、メンバーの欲求やニーズを満たさなければならない。この個人の欲求を満たすものこそ賞や罰であり、各種の奨励策、抑止策である。

組織に属する人の欲求やニーズをきちんと評価し、評価に対する具体策を管理することで、組織で働く人は自らの位置付けや役割を理解します。

人材育成の能力(人材を育成する)

企業にとって、人材は最も重要性の高い経営資源です。

管理者のマネジメント次第で、部下の強みを発揮できる事もあれば、その強みを引き出せずに終わってしまう事もあります。管理者は、正しくマネジメントを行い、自身を含めた人材の育成に励む必要があるのです。

ドラッカーは、『マネジメント 基本と原則』の中で、以下のように述べています。

人材の育成に取り組む。ここで自分自身の能力開発を忘れてはならない。人の強みを引き出すことが最も重要な点である。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

マネジメントは、市場のグローバル化や多様な働き方、個人のキャリアを意識した対応など時代とともに変化が求められていきます。マネジメントの軸となる目的と役割をしっかり理解した上で、時代の流れに沿った要素を加えていくことが大切です。