【わかりやすく解説】SDGs(持続可能な開発目標)とは何か?17の目標や取り組みまとめ

新聞やニュースなどでよく聞くようになった「SDGs(エスディージーズ)」という言葉。ニュースや仕事・イベントを通じて「SDGs」を知った、という方も多いのではないでしょうか。

持続可能な社会を世界レベルで実現するために、2015年9月に国連で合意された世界共通の目標「SDGs(Sustainable Development Goals:エスディージーズ)」では、日本でも認知度は徐々に上がってきていますが、認知度は14%とまだまだ低いのが現状です。また、SDGsは一度に理解するのは難しい面があります。

今回は、【わかりやすく解説】SDGs(持続可能な開発目標)とは何か?17の目標や取り組みについて解説します。

SDGs(持続可能な開発目標)とは?

SDGs(エス・ディー・ジーズ)は「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称であり、2015年9月に国連で開かれたサミットの中で世界のリーダーによって決められた、国際社会共通の目標です。

具体的には、国連サミットで採択された成果文章「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ(通称:2030アジェンダ)」の柱として、世界共通の17のゴール(目標)、目標ごとの169のターゲットから構成されています。国連に加盟している193の国・地域が2030年を期限に達成を目指すものです。

SDGsは、もともと2000年に国連のサミットで採択された「MDGs(エムディージーズ/ミレニアム開発目標)」が2015年に達成期限を迎えたことを受け、MDGsに代わる新たな世界の目標として定められた経緯があります。

SDGsの理念は、「誰ひとり取り残さない(No one will be left behind)」であり、この理念が示すように、SDGsは世界すべての人に共通する「普遍性」をもつのが特徴です。

具体的にその目標の中身は、貧困の解決・飢餓の解決・教育などの社会目標、気候変動・エネルギー・生物多様性などの環境目標、雇用・インフラ・生産と消費など経済目標に加え、不平等の解決・ジェンダーの平等・平和などが17の目標として体系的に整理されています。

また、SDGsの革新性は、17の目標それぞれに以下のようなカラフルなメッセージアイコンを作成し、誰もが使えるツールとして公開したことにあります。

出典:国連広報センター

では次に、どのような目標があるのか?以下、17の目標を見てみましょう。

ゴール① 貧困をなくそう
あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ

 

ゴール② 飢餓をゼロに
飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する

 

ゴール③ すべての人に健康と福祉を
あらゆる年齢のすべての人の健康的な生活を確保し、福祉を推進する

 

ゴール④ 質の高い教育をみんなに
すべての人に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する

 

ゴール⑤ ジェンダー平等を実現しよう
ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る

 

ゴール⑥ 安全な水とトイレを世界中に
すべての人に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する

 

ゴール⑦ エネルギーをみんなに そしてクリーンに
すべての人に手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する

 

ゴール⑧ 働きがいも経済成長も
すべての人のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を推進する

 

ゴール⑨ 産業と技術革新の基盤をつくろう
強靭なインフラを整備し、包摂的で持続可能な産業化を推進するとともに、技術革新の拡大を図る

 

ゴール⑩ 人や国の不平等をなくそう
国内および国家間の格差を是正する

 

ゴール⑪ 住み続けられるまちづくりを
都市と人間の居住地を包摂的、安全、強靭かつ持続可能にする

 

ゴール⑫ つくる責任つかう責任
持続可能な消費と生産のパターンを確保する

 

ゴール⑬ 気候変動に具体的な対策を
気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る

 

ゴール⑭ 海の豊かさを守ろう
海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用する

 

ゴール⑮ 陸の豊かさも守ろう
陸上生態系の保護、回復および持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る

 

ゴール⑯ 平和と公正をすべての人に
持続可能な開発に向けて平和で包摂的な社会を推進し、すべての人に司法へのアクセスを提供するとともに、あらゆるレベルにおいて効果的で責任ある包摂的な制度を構築する

 

ゴール⑰ パートナーシップで目標を達成しよう
持続可能な開発に向けて実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する

また、上記の17の目標には、それぞれに具体的な年限と行動目標が書かれた169のターゲットとその成果を測るための232の指標が設定されています。

SDGsへの日本企業の取り組み

2018年7月にBertelsmann Stiftung(ベルテルスマン財団)と(SDSN(持続可能な開発ソリューション・ネットワーク)から発表されたSDGs達成ランキングにおいて日本は156カ国中15位です。

では、実際にSDGsの達成に向けて、日本政府や日本企業はどのような取り組みを行ってゆくのでしょうか。

2018年7月にニューヨークの国連本部で開かれたSDGsに関する政治フォーラム(持続可能な開発に関するハイレベル政治フォーラム)で日本は、2030年に向けて民間企業および市民団体へのSDGsの取り組みを普及・拡大を促進しながら、オール・ジャパンでSDGsに取り組むことを表明しています。

コレに対し、政府は地方創生と中長期的な持続可能なまちづくりを推進すべく、積極的にSDGsに取り組んでいる29の自治体を「SDGs未来都市」として2018年6月15日に選定。その中でも循環型の森林経営に取り組む北海道下川町をはじめ、特に優れた取り組みと認定された10事業に対して上限4000万円の補助金制度も設けられました。

政府が地方のSDGsの取り組みを支援しながら成功事例を増やすことで、全国的に持続可能なまちづくりの普及を加速させることが狙いです。

また、その政府の取り組みを後押しするように、同年6月には、企業がSDGsに取り組む際に留意すべきポイントを整理し、明文化したSDGs Communication Guideを株式会社電通が発表しています。これらSDGsは国や政府、企業だけが意識すべき目標ではありません。地方の中小企業や私たち一人ひとりにも密接に関わっている問題です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

SDGsは、普遍的な目標として「誰も置き去りにしない」という理念を掲げています。

先進国と途上国、そして企業と私たち個人がともに手をとって目標達成のために努力をしていかないことには、貧困の解消や格差の是正といった深刻な問題は解決できません。

私たち一人ひとりにも、できることは数多くあります。2030年の世界を変え、その先の未来に引き継いでいくためには、SDGsを特別なものとしてではなく、「自分ごと」として捉え、それぞれの活動、生活の中に浸透させていくことが大切です。