PDCAサイクルに代わる目標達成のための手法「OODAループ」(ウーダ)まとめ

みなさんは、OODAループ(ウーダループ)をご存知ですか?

OODAループとは、アメリカの軍事戦略家であるジョン・ボイド氏が発明した、先の読めない状況で成果を出すための意思決定方法です。OODAループとよく比較されるフレームワークに、皆さんもよくご存じのPDCAサイクルがあります。

日本では、PDCAサイクルが回らないと悩まれている人がOODAループに注目しています。また、世界最速の思考法ともいわれているOODAループを用いることによって、目まぐるしく変化し続ける状況に素早く対応し、相手よりも先に有効な一手を打つことで優位性を高めることができます。

PDCAサイクルについての詳細については以下を参照ください。

PDCAサイクルとは?意味やPDCAサイクルを効率的に回すポイントまとめ

今回は、PDCAサイクルに代わる目標達成のための手法「OODAループ」について解説します。

OODAループとは?

OODAとは、状況に応じて意思決定を行うための手法です。

状況を見ながら未来を予測し、それに基いて今後の行動を決定して実行するという「Observe(観察)」「Orient(方向づけ)」「Decide(決定)」「Action(実行)」の一連の行動をまとめています。「OODAループ」ということもあります。

変化に弱い PDCAに代わる、もしくは補強する手法として、近年日本の企業も取り入れ始めています。

OODAは、1950年の朝鮮戦争の際にアメリカ空軍のジョン・ボイド大佐が提唱しました。戦況が常に変化する戦時中においては、当初の計画に従順に従うだけでなく、素早く状況を判断して次の行動を起こすことが求められます。OODAは今やアメリカ軍を始め、世界中の軍隊が取り入れています。

また、OODAの他に、「D-OODA」モデルもあります。これはOODAに「D(Disign)」の要素を加えています。

ここでいう「Disign」とは、目標設計を意味します。変化に柔軟に対応するからこそ、前提の大筋となる目標設計は明確にしておく必要があります。最終的に何を目指すのかという軸をしっかり定めておくことで、変化に対応しながらも根底ではぶれない行動を起こせるようになります。

OODAループの4段階

OODAループの4段階について以下解説します。

Observe(観察)

「Observe(観察)」では、周囲の客観的な情報を収集します。 3C分析を使うなど、市場・競合・自社を分析するなど、出来る限り的確に把握します。

Orient(方向付け)

「Orient(方向付け)」では、Observe(観察)によって得た生の情報から、分析やこれまでの経験を通して、現在の戦略の方向性を定めます。

Decide(意思決定)

「Decide(意思決定)」では、Orientで定めた方向性や戦略を、実行レベルまで落とし込みます。次にとるべき行動が定まれば、意思決定を行います。

Action(実行)

「Action(実行)」では、Decideまでに決めた行動を実行します。実行中、状況が変化したと思ったら、Observeに戻って現況を把握します。

PDCA とOODAの違い

PDCA は上述したようにもともとは生産管理や品質管理の手法です。そのため「決まっている工程で、どうすれば低いコストでより多くの効果を発揮できるか」を解決するのに適した手段です。

一方でOODAは状況に応じて意思決定を行うための手法です。そのため PDCA のような決まった業務のフロー改善ではなく、明確な工程のない物事に対して意思決定を行うための手段です。

これまでの管理職は、PDCAを基本としてマネジメントを行ってきました。しかし、PDCAマネジメントは、Planを作ることが重視され、またDoは「計画通りに進む」か否かが評価の対象になり、Checkが責任追及の場になる為、成果に結び付くまでに時間がかかります。

これに対してOODAは、環境変化に柔軟に対応する新たなマネジメントと言われています。PDCAにおけるDoの結果が全て出るまで待つことなく、次のActionを行うことも可能であるため、素早い意思決定が可能になります。

日本企業は意思決定が遅いと言われますが、その最たる原因が、経営上の意思決定プロセスがPDCAサイクルを基盤にしているからであり、欧米企業の多くはOODA的思考に基づいて意思決定しているから日本企業をはるかに超えるスピードで動くことができるという分析がなされています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

企業を取り巻く環境が激しく変化する現代において、従来の業務マネジメント手法であるPDCAを補完する意思決定手法として提唱され始めたOODA。

ODAループは、変化が激しく先の読めない現代において、今あるもので判断し、実行する重要性を示唆しています。このOODAループは現在も各所で活用され始めており、起業と新規事業においては、OODAループを活用した「リーンスタートアップ」が開発され注目されています。